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「ところで、なんで海に漂っていたんだ?どっかから落ちたのか?船が沈んだのか?」
「…落ちた?かな…」
「なんで疑問形なんだ?」
「…憶えてないから」
「あ~そっか、じゃあ憶えてる事は?」
少し、考えて女性が語る。
「…私は、汐莉(シオリ)と言います。…奥州のお茶屋で働いて…今日?は、散策をしていたら崖から……落ちましたね;」
「汐莉…良い名じゃねぇか!
で、やっぱり落ちたのか;
…ん?奥州の茶屋…」
「あ、私最近働き始めたんです。諸事情により…(言えない;トリップなんて…漫画じゃあるまいし)」
元親が汐莉の髪を見ながら…
「綺麗な色だな…地毛か?」
「ありがとうございます…えぇ、地毛ですょ…」
「なぁ、触っても良いか?」
「え!?…あ、どうぞ…」
元親の指が髪を絡めていく。…絡めた髪を唇に持っていき、隻眼で汐莉を見詰める。
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