鬼の片恋

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汐莉と共に、茶屋へ向かう元親…汐莉は困りながら茶屋へ歩を進めた。 茶屋に着くと、茶屋の中年夫婦が汐莉を、暖かく迎えてくれた。 「汐莉ちゃん!良かった無事なのね?!帰りが遅いから心配したのよぉ」 「清治さん、おふよさん…すみません。ご心配お掛け致しました」 すると、夫婦が元親に気付き… 「…汐莉ちゃん。こちらの方は、誰だい?」 「あ~…先刻、知り合ったの! 近くで、水蒔いていた時…ほら私に掛かってね;;…それで、お詫びに客として来て下さったの!」 「…おぃ、汐r」 口を挟もうとした元親を、見詰め無言で訴える。 (駄目!言わないで!!) 「本当なんですか?え~と…」 「ち、親さんです!名前は」 「ちょっ…おまe」 再び、元親を無言で見詰める。 「……あ~…親です。 …すみません。汐莉に水を掛けて…しまい…;;」 「親さん!こちらこそ…来て頂いてありがとうございます!」 満面の笑みで、元親をみる汐莉。元親は頬を紅らめ… 「いやっ…気にすんなって!」
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