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「あ、あり…がとうござい…ます」
「良いって事よ!
…で、あんた名前は?」
「うち…?
うちは、茉奈(マナ)言います」
「茉奈か…良い名前だな。
…で、茉奈はなんで此処に居るんだ?物騒だろ?」
茉奈は人混みを指差し
「…あ;祭りの活気に負けてしもたから…逃げたんよ」
「ふぅん…なんで茉奈は関西弁が下手なんだ?」
「うち、生まれ違うし…元は訛り、無かったんよ…」
「へぇ、そっか…」
「あぁ~ぁ…これじぁ神輿見れへん;折角、脱け出して来たんのに…」
と、肩を落とした茉奈の頭をポンと叩く。茉奈は慶次を見上げる。
「なんだい、神輿が見たかったのかい?だったら、早く言ってくれれば良いのに」
「ふぇ!?…け、慶次さん?」
「さぁ、行きますか!」
茉奈の手を取り、慶次はグイグイ進んでいった。人混みに流されない様に、しっかり茉奈を守りながら…
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