恋の華

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人混みを抜けて、神輿がある広場に着いた。そこは夜なのに昼間の様に明るく… 勿論、茉奈や慶次も姿形がはっきり見える程に。 広場中央にある神輿の前で茉奈は熱心に見物していた。 「うち、来て良かったわ…京祭りが一番好きなんよ♪」 …そんな茉奈を、明るい所で見た慶次…因みに茉奈は南蛮鏡(眼鏡)をした、色白の女性。髪は栗色、肩上。瞳は紫。 「綺麗だな…」 「≡!! せやろ!?うちも綺麗やと思う♪」 「違うよ…茉奈が綺麗なんだよ」 「Σ…うち!?んなっ…冗談///」 慶次から視線を外す。慶次は茉奈の側に寄り… 「…久しぶりに、思い出した…」 キョトンと慶次を見上げた茉奈に 「俺、アンタに惚れたぜ!!」 「Σは!?…何言うとるん///?」 「かぁ!良いねぇ②…やっぱ恋は良いもんだ!」 茉奈に、抱き付いた慶次で困っていたら…ボソッと慶次が耳元で呟いた。 「ねね…俺恋しても…良いよな?」
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