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「美味しいですか?」
「うん、美味しいよ。」
「よかったです。」
「なんで、これ作ったの?」
「材料を見て考えました。」
「そうなんだ。」
「ダメでしたか?」
「全然。美味しいならなんでもいいよ。」
ルイはテーブルに両手で頬杖をついて僕を見ている。
こんなに見られながら食べるのは、なかなか恥ずかしい。
ルイとの生活は時々戸惑いはありつつも、時間が経つごとに普通になってきた。
ルイの表情や、その動きにも意味があることもわかってきた。
なんてことないことだ。
1人暮らしの人間を対象にしたアンドロイドは、家事はもちろんだが何より表情や会話の能力が大事なのだ。
それが、寂しさを紛らわす。
その為のアンドロイドなのだ。
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