第4章 無音の響く涙。

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朝、自然と目が覚めた。 隣にいるルイに触れると、温かくて僕は嬉しくなる。 それはいつもの休みの朝と変わらなかった。 眠ったふりをしたまま触れて、そして、目を開ける。 「おはようございます。」 そう。 いつも僕が目を開けた瞬間、ルイは僕を見て言うんだ。 それが僕にとっての幸せな一日の始まり方だった。 だけど。 今日はその声が聞こえない。 確かに僕の隣にいるルイを見ると、いつもは目を開けているルイが目を閉じていた。 眠っている……はずはない。 「ルイ?」 僕の声は恐ろしく震えていた。 胸の上に置かれた手を掴んで呼びかけたが、ルイは目を覚まさない。 動かない体に僕の頭の中は真っ白になった。 揺すってもルイは目を覚まさない。 それどころか、温かい体はその温度に反して一切の動きを止めていた。
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