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今日この頃 桜の花がさきはじめました
もう春です
春は 僕にとって大切な季節です
「逢いたい…京さん…」
僕は桜の木の下で横になり 言った
「誰に?…何してんの?」
同級生の長斗の声がした
「長斗か…いや 特には」
僕はそう言い目を閉じた
「京さんっ…ねぇっ…待って!京さんっ 京咲さん! 僕を一人にしないで 僕はあなたのことが好きです!」
僕は必死に京さんを追った
「直…春に逢おう…」
京さんは 桜の花と一緒に消えた
「夢かぁ…二度も…失いたくない…」
僕は涙を拭いて立ち上がった
もう こんな想いしたくない
そう思いながら歩いていった
「いい加減ちゃんとしないと 僕は男なんだから…」
僕は桜の木から離れた
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