前編

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その日の夜 外から桜色の光が差し込んできた 僕は外に出た 公園に向かって 走った 公園に着いた 公園で一番大きな桜の木が光っていた 「… 京さん?京咲さん!! 京咲さんなの?! 答えてよっ!!」 僕は叫んだ 「直?どうした?」 長斗がいた 長斗は僕のところまで来た 「大丈夫…」 僕はそう言い立ち上がった 「ダメだ」 長斗はそう言い僕を止めた 「大丈夫…あと あと少しなのっ 止めないでっ」 僕は長斗を振り払おうとした 「ダメだっ」 長斗はそう言い僕を抱きしめた 「お願いだ…もう そんな顔 するな 頼む…」 長斗は 優しいなお力強く抱きしめてくれた… でも 京咲さんには ほど遠かった… 「ごめん…」 僕はそう言い離れた 「直…」 長斗はその場に座り込んだ 「直 夜に大きな声を出してはいけないぞ」 聞き覚えのある声… 自然と涙が出てきた… 「京…さん?」 桜の木の下を見た 「久しいな …そしてごめんな」 京さんは僕を手招きした 僕は走った
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