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夏の大会の、何回戦だっただろうか。
そもそも、どこの球場だっただろうか。
兎に角、暑い。アンダーシャツと帽子が黒いからか、余計に暑いような気もする。
そんな暑さの中で声を張り上げている応援の奴らは、相当頭にきているんだろう。
何故なら、五番打者のオレが未だノーヒット。
しかも三打席の内、二つは空振り三振だ。
残りの一つにしたって、ボテボテのサードゴロ。
焦って焦って、身体が前に突っ込んだ結果だった。
そして、九回裏。
ツーアウトランナー無し。一点差ビハインド。
どうしてこんな役回りなんだろうかと、ネクストバッターサークルからバッターボックスの間、考えた。
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