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三年間、嫌になったり幻滅したり、色々とあった。
それでも、野球を続けてきた。
そして、最後の最後。
最後の舞台で、これだ。
燃える展開なんて、ふざけたこと言ってんじゃねえと引きつった唇が動く。
動悸が速く、喉が渇いて、身体が馬鹿みたいに軽い。
足が震えて、こんなんじゃ打てっこない。
後ろ向きな考えばっかが頭に湧いてくる。
駄目だろ、これ。
だって、絶対打てる訳ないんだから。
ああ、応援は何だっけか。
確かオレの応援曲は『宇宙戦艦ヤマト』だったっけかな。
だせえから止めろって言ったのに。
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