記憶の書

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語る者 「英雄を憎む者の記憶」 コウリュウ 「マユは…マユはお前を待ってたんだ! …お前がっ ………お前がマユを殺した!!!」 マユ 「やめてよ! これ以上、 私の大切な人を傷つけないで!」 コウリュウ 「俺は…俺はっ……… マユを…愛してたのに………。 お前、兄として恥ずかしくないのか!?」 マサ 「ーっ…。 俺…は、ただ…村を…守ろうと…」 コウリュウ 「言い訳なんぞ聞きたくねぇよ。 もういい。俺は…俺は、 マユの愛した村を守る」 マサ 「コウリュウ…。 ………俺はっ………」 コウリュウ 「うるせぇ。 てめぇみたいな妹を見捨てるような男と 話すことなんて1つもねぇ」 マサ 「ーっ。 うあっ…うあぁ……… うわぁーーーーー!!」 マユ 「許さない…。 お兄ちゃんをあんなに責めて… お兄ちゃんを苦しめて。 私はあなたを…許せない…っ!」 語る者 「英雄を憎む者の記憶、終わり」
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