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でん助がある程度大きくなると、家のなかではなく、外で飼うようになった。
今思うことは、
でん助を家のなかで飼ってたら…でん助は、まだ生きてたんじゃないかなって…。
でも…外にいるでん助はとても生き生きしてた。
でん助は、臆病だった。
猫のくせに、子供(私と同年代くらいの)が好きで、大人には一切なつくことがなかった。
家族で唯一心を開いてくれたのは私だけだった。
お母さんやお父さんには、触らせるものの、コンクリートみたいにカチンコチンに固まってしまう。
だかお父さんは、でん助のことを別名〔セメント〕って呼んでた。
私が家の中にいると『中に入れて』とでも言うように窓のところでニャーニャーないてた。
中に入れると、私から離れようとしなかった。
私が勉強しているときは、いつも膝の上か机の上で私のことをみてた。
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