さあ、穴に落ちよう!

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パタパタ 【あれ?何か駆けてくる。】 【あ、私の後ろで止まった。】 「起きてください!そして僕を追いかけてください。」 そう言って“何か”は私の正面に姿を現した。 【か、可愛い💕・・・・って、え?・・・白くて喋る兎?どこかで見たような・・・・まさか、ペーター?・・・・のはず無いか・・・・ま、いっか!・・・・お休み~・・・・】 「だから追いかけてくださいって!・・・・・・・・ハア、全く、しょうがないですね。」 すると シュン なんと兎が人間に!いや、兎が兎耳のはえた人に変身した!? 「さあ、行きましょうか。」 そう言って彼は、私をお姫様抱っこして、床の穴に向かって歩いて行く。 〈あれ?あんな所に穴なんてあったっけきゃあぁぁぁぁぁぁ~〉  あまりの速さに1瞬意識が飛びかけたが、なんとか堪えた。 〈・・・・・ねえ、あなたは、誰?〉 「僕が誰かは、あなただって分かっているでしょう?リュミ。」 〈って事は、やっぱりペーターなの?〉 「はい。」 〈そっか。何処に行くの?〉 「クローバーの国です。」
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