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俺は無意識で魔力を込めた拳で男の腹を殴り飛ばす。
すると、屈強そうな男は一瞬で白目を剥き気絶した。
どうやらこの男が責任者だったのだろう。控えていた二人はありえない事態に棒立ちになっている。
それもそうだろう。身長一六〇あるかないかくらいの愛らしい少年の一撃で大の大人が容易くノックアウトされたのだから。
俺は素早く動くと茫然としている男二人も思いっきり殴り飛ばして意識を刈り取った。
「まったく、どいつもこいつも俺を苛々させやがる」
俺はこの苛々はこの屋敷のある人物にさせることを誓って屋敷に向かい歩きだした。
「さて、待ってろよ、俺の玩具♪」
そう呟いた表情は何かを待ち焦がれた乙女にように美しかった……。
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