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「勇者様」
「ん?」
「先ほどのお願い…聞いて頂けないでしょうか?」
フローラがすがるような目で俺を見る。
「それはお前の父親を騙っている魔族を殺してほしい…ということか?」
「はい」
強い決意。
もうここですべてに決着を………終わらせようとする目だ。
「ふむ」
俺はこの女が気に入っていた。
屈しない強い女というのは非常に珍しいのだ。
だから、条件次第では手を貸してやるのもやぶさかではない。
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