第一章:こどく→

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「アマノ少尉、時間が近いぞ。」 軽く叩かれた肩から氷が溶けていくように現実へ戻ってくる。 「あ、デビットさ…レイン准将。」 先生が近くにいるんだったと言い直してみたのだが、二人は顔を崩した。 「無理しなくても良いのに、ねぇ。」 「そうだな、まぁ他の隊員の前でやってみせるなよ。」 「はぁ、すいません。」 「あたしも用があるから医務室に戻ってみるわ。それじゃ頑張ってね、リョウくん。」 そんな風に呼ぶのはミムラ先生くらいだよ、なんて思いながらも軽く手を振る。 「さぁ行くぞ。」 「はい!」
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