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整備画面の左腕部は真っ赤に点滅を繰り返すばかりでそれ以外には必要がない様だった。
すぐにもう一つのディスプレイで敵機の位置を確認して射撃に適するポイントへ方向を変える。
「左腕部、切除」
ボンと低い音が響くと、後方に吹き飛んで行くパーツが唯一必死について来ていたターゲットに当たり更に大きな爆発を起こした。
「あと七機。このポイントからなら。」
前にいる五機は、ロックオンの速度が追いつかない機体を懸命に眺めているばかりで動きが止まっている。
「ライフル射撃準備完了」
それぞれの位置をもう一度確認して。
「発射。」
一機、また一機と光に変わる。
途中で方向を変えて七機落とし終えた所で、周りの索敵をする。
レーダーに反応なし、メインカメラでも確認できない。
「任務、完了か?」
と呟き、緊張しきった体を弛緩させる。
直後、モニター下からふと現れ振りかざされる刀。
「な!?もう一機いた!?」
左の腕に装備されているシールドを刀に向けて動かす。
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