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外を出た
今日はいい天気だ。道ばたには二匹のカタツムリが元気に散歩している
今日はコンビニで立ち読みをしよう。長い田んぼ道を抜けたら、無駄に駐車場が広いコンビニがある
田んぼの道を歩いていると小さな少女が泣いていた
「どうしたの?」
優しく紳士的に声をかけた。、、、つもりだった
「いやっ」
拒絶された。まさか拒絶されるとは…。どうしよう
「そうだ、そこを動かないでね」
たったったっと田んぼ道をかけコンビニへついた
飴を買いまた元の場所へ戻った
「これあげるよ」
小さな飴を少女に渡そうとしたが、びくっとなってこちらを向くだけだ。だが少女の目はちゃんと手を見ていた。興味はあるらしい
「ほら、危ない物じゃないよ」
一つ開けて食べてみた
すると少女は「一つください」丁寧な言葉で返してきた
これを期に話をするしかないと思い「どうして、泣いてたの」もう泣き止んだ少女に優しく質問した
「家がね、無くなっちゃったの」
家庭の事情かな?わからない
「お父さんかお母さんは?」「わからない」
「何処にいるのかも?」
「うん」
どうしたものか
「何処に住んでたの?」
「ここ」
家はこの近くか。ここら辺で家の取り壊しなんてあったかな?
警察に届けるか?でもここ田舎だから警察署が遠い
「とりあえず俺んちくるか?」
少女は首を振った
「お父さんとお母さんを待ってる」
「じゃあ、お腹空いただろ、なんか持ってきてあげるよ」
そう言って家に帰った。そして食べ物を持ってたんぼへ戻ると
「あれ?あの子は?」
あの少女がいない
だが道路に「ありがとう」と葉っぱで書いてあった
「親が見つかったのかな?」周りを見渡すと田んぼに植えてあった稲がばっさり切られていた
「もう収穫の季節か」
ある雨の日、玄関の前に三匹のカエルがいた
「お前ら家がないのか」
何にいれればいいんだろう、何を食べるんだろう。なんでそんなにわくわくしているのか、自分でもわからない。考えるのはよそう、それより早く探さなきゃ、あいつらの家を
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