プロローグ

2/5
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
『怜菜!!早く支度しなさい!!ゴールデンウィーク終わったよ!!』 いつも通り、母の声と一緒に布団から蹴り落とされる。 『...ぁあ...今、何時ね...?』 『7時15分だよ。』 目覚まし時計は6時30分にセットしてるのに、朝が弱い私は、二度寝の常習犯。 『母よ...もうちょい優しい起こし方出来んだか...?』 『起きんアンタが悪い。』 ごもっともで、言い返せない。 この会話は、毎朝恒例だった。 小学校も中学校も、運が良い事に、徒歩5分圏内という場所に住んでいたので、7時過ぎに起きても、遅刻だけはした事が無かった。 そんな母も、学生時代はチャイムが鳴ってる時に教室に駆け込んでた身だったらしい... うん、遺伝だ。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!