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クスクス…
キモ~い…
学校くんなよ…
こんな感じの言葉が毎回耳にとどく…
僕の日常だ…少しでも反抗すれば殴る蹴るの暴力に曝されるし…唾を吐きかけられるなんていつもの事だ。
教師は見て見ぬ振り…他の生徒も見て見ぬ振り…
もう嫌だ…
いつもそう思っていた。
だから決めた。僕のこんな腐ってなんの意味も無い日常…
価値の無い明日…そんなのいらない。
だから僕は決めた。
全て終わりにしよう。
放課後僕は帰り道にある河川敷の鉄橋の手摺りに手をかけて、下を見ていた。
「川も浅いしここからだと楽に死ねるな…
行こう。」
僕が手摺り足をかけた瞬間だった。
「おい。少年何をしてる?」
声の方向に顔を向けるとそこには、二十代後半のいかにも走り込んでます!みたいな男が居た。
「…あんたは…?」
「俺かい?俺は…里帰りボクサーさ!!」
男は胸を張って言いはなった。
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