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地響きを鳴らす騎馬の先陣を走る姿は勇ましい。
刀を構え、その首狙う敵兵に目もくれず馬を走らせる。
地響きが通り過ぎた跡には、原形を留めぬ屍の道を作り上げていた。
「魔王様のお通りだああああああああ!!!
道を開けぇいいいいい!!!」
晴天を写し出していた美しい刀身は敵兵を切り付ける度に、その身に血の衣を纏う。
夥しい程の流血を吸った大地は照り付ける日光の所為で、鼻を突く異臭を放ちはじめた。
「おらおらおらッ!
お前達は豆腐で出来た豆腐兵なのかッ!!
冥土の土産にネギ、生姜の薬味セットをくれてやるぜぇええ!!
Σヒャアッハアアアア!!!」
敵陣に飛び込むや否や敵大将に切り掛かった。
隙を与えない嵐のような怒涛の攻撃に怯んだ大将の首を意図も簡単に切り放した。
「Σうぃいいいいなあああ!!!
魔王様の完全勝利だぜぇええええええ★!!!」
「ねぇ、頼むからGameしながら雄叫びあげるの止めて。
僕のImage[イメージ]が音を立てて崩れるから」
「Σ政宗様ァアアアアア!!!」
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