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キーン~と、耳鳴りが治まり、画面に付着した唾液を拭かせたのは良いが‥、
「ちょっ‥‥!?、
何で制服の袖で拭くんだよ!?
ホントに君、汚らしいよ!」
「だいじょーぶ!
画面キレイになったよ?」
「Σ違うよ!
ゲーム機じゃなくて君自身が汚らしいんだよ!!!」
ずっどーーん!
そんな効果音が奈津美の頭上から聞こえ、屋上の隅でのの字を書き始めた。
た、達筆に‥(苦笑)
「ごめん、ごめん(苦笑)」
鳴咽は聞こえないが、わざとらしいく鼻水を啜る奈津美の薦めるゲーム機を持った。
だが、ゲームに疎い僕が近代人の娯楽の象徴、ゲーム機を起動させるのは骨が折れる。
いや、その前にPSPホンダがねをあげるだろう。
どちらが先に砕け散るか、勝負しようじゃないか!
僕は、何気に負けず嫌いさッ!!
「Σちょーーーー!!!
止めて止めて、よっちゃーん!!
アタシのハニーがメキバキメキバキ泣いてるよおおお!!!」
PSPホンダはメキバキメキバキ泣いてない。
泣いてるのは君さ、奈津美。
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