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「‥‥‥‥」
「さーて、何処から行くぅ?」
奈津美に肩をワシ掴みされ、城の中を歩き回る羽目に‥。
何でも城内を探検に行くとか、行かないとかで‥。
危機が身に降り懸かるかもしれないというのに危険を承知で探検する探検家の気が知れない。
知りたくもない。
お家の中でのんびり優雅に過ごしたいアウトドアな僕に探検などいう酷な事をさせるな。
「やっぱりぃ~、風呂とか覗くのが先だよな!」
「覗き魔!
君の迷惑を僕以外の人にかけてはいけない」
奈津美が例えた[牛若丸]の姿に女中さん達がざわめく。
うん、やっぱり鞄が恋しい‥。
真っ暗闇じゃなきゃ落ち着いていられないよぉ。
「そうだ、馬!
馬を身に行こうよ!」
「嫌。臭そう‥」
「取るよ、それ!取るよ!」
「嫌だ!」
「Σブラジャア取っちまうぞおおおおおおおおおお!!!」
「ノーブラも堪えられないよおおおおおおおおお!!!」
廊下で叫び合えば、女中さん達が、はれものを見るような眼差しでヒソヒソ喋っていた。
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