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「馬!馬!馬っ!
うまそーすっ!!!」
「食用じゃないから‥」
奈津美に連れられるまま馬小屋に来た。
ヒヒーン。
生臭い鼻息で、見るからに怪しい僕に威嚇をする馬。
動物と触れ合う事で、精神の快復を促すアニマルテラピーなんてものが世間を賑わしているが、僕には理解できない。
だって、馬、可愛くないんだ。
「馬に乗りたくね?」
「乗りたくない。
馬に蹴られて死亡した人が何人いると思っているんだい?
乗馬も例外じゃないよ。
よって、馬には半径5m 近付きたくないね」
「そーゆーなって♪」
「言うね。
それに、君がよく知っている筈だよ‥。
馬の破壊力を」
「あー、確かに‥
信長の馬は破壊力がパネェ」
いくらゲームでも、馬の恐ろしさを知っている僕は、馬に近付きたくないのだよ。
馬の恐ろしさを植え付けたのは奈津美、君さ。
馬に跨がった信長を操り、兵士達に突っ込み、踏み付ける様を見てしまったら‥
「君は恐ろしい人間さ」
「アタシ、褒められた♪」
To a continuance....
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