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[戦国BASARA]とやらの世界に来てから1週間が経った。
車が出す排気ガスも無い、建設作業の雑音も無い平和な世界だと、夢うつつ。
「‥‥‥」
僕は低血圧。
オロナミンCを飲んでも朝っぱら元気ハツラツとはならない。
朝陽が昇り切らない、まだ薄明かりの朝方に奴は来た。
女中さんだってまだ起ききらない朝方に来た奴は、僕を叩き起こそうと、馬乗りになったり、揺さ振ったりを繰り返す。
お陰で完璧に目が覚めた。
でも起き上がり、睡眠を邪魔すり奴を怒鳴り散らす気力、体力が無い。
好き勝手にやってろ、何が何でも起きたりはしない!
「‥‥‥」
僕の布団に潜り込んで来た奴は僕を抱き寄せ、体を撫で回す。
お尻、フトモモ、腰、二の腕、背中、‥胸!
負けず嫌いの僕は、それでも取り合ってやらなかった。
「‥‥‥」
これだけして無反応だと面白みに欠けたのだろう、奴は、名残おしそうに部屋を出た。
これで心置きなく二度寝が出来る。
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