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気付かない振りしたって。 何をしたって。 あたしにとって彼等は、唯一の心の拠り所。 一人部屋に戻ってきても、結局皆の声聞いてる。 盗み聞きじゃないよ? わざとらしく喋るんだもの。 『こんどさー、花火大会あんじゃん?』 誰かが言った。 『あるねー。』 『俺さ、行きたいんだよねー!! スカブに女乗っけて!!!』 行けばいいじゃない。 早くあたしから離れて。 心配しないで。 あたしに自由なんて無いんだから。
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