序章 【棄てられた傘】

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??? 「マ、マスター!何故ですか!?何故私を棄てると言うのですか!?」 ???は女性にそう問う 女性 「貴方の"力"は余りにも強い上にいつ暴走を起こしてもおかしくないわ。だから貴方は此処に棄てていくのよ」 ??? 「そんな…だ、大丈夫です!私はちゃんと"力"を制御出来ます!だから…」 女性 「無理だと言っているでしょう?」 ??? 「う…」 女性は???を蔑むような目で見ながら言う 女性 「私は貴方と何百年以上も一緒にいたのよ?それなら貴方の事は何でもお見通しなのよ、だから今貴方が言った事も無理だってわかってる」 ??? 「く…」 女性 「そうねぇ…もう出会う事もないだろうから、最後に貴方の頼みを聞いてあげるわ」 ??? 「!そ、それならまだマスターと…」 女性 「"まだ私といたい"と言うのは聞かないわよ?それにもう私はマスターじゃないわ」 ??? 「ぐ…そ、そうですよね………な、なら!」 女性 「何かしら?」 ??? 「もし私がマス…貴女とまた出会う事が出来たら………その時はもう一度私のマスターになって下さい」 女性 「ふーん…随分と無謀なお願いをしてきたわね」 ??? 「そんな事ありません。私は貴女ともう一度会います。絶対に…」 女性 「そう、なら頑張って頂戴ね。それじゃ私は行くから」 そう言うと女性は長い髪を掻き分けながら暗闇へと消えて行った ??? (絶対に…絶対にもう一度あの方のマスターに戻るんだ…!)
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