5人が本棚に入れています
本棚に追加
???
「マ、マスター!何故ですか!?何故私を棄てると言うのですか!?」
???は女性にそう問う
女性
「貴方の"力"は余りにも強い上にいつ暴走を起こしてもおかしくないわ。だから貴方は此処に棄てていくのよ」
???
「そんな…だ、大丈夫です!私はちゃんと"力"を制御出来ます!だから…」
女性
「無理だと言っているでしょう?」
???
「う…」
女性は???を蔑むような目で見ながら言う
女性
「私は貴方と何百年以上も一緒にいたのよ?それなら貴方の事は何でもお見通しなのよ、だから今貴方が言った事も無理だってわかってる」
???
「く…」
女性
「そうねぇ…もう出会う事もないだろうから、最後に貴方の頼みを聞いてあげるわ」
???
「!そ、それならまだマスターと…」
女性
「"まだ私といたい"と言うのは聞かないわよ?それにもう私はマスターじゃないわ」
???
「ぐ…そ、そうですよね………な、なら!」
女性
「何かしら?」
???
「もし私がマス…貴女とまた出会う事が出来たら………その時はもう一度私のマスターになって下さい」
女性
「ふーん…随分と無謀なお願いをしてきたわね」
???
「そんな事ありません。私は貴女ともう一度会います。絶対に…」
女性
「そう、なら頑張って頂戴ね。それじゃ私は行くから」
そう言うと女性は長い髪を掻き分けながら暗闇へと消えて行った
???
(絶対に…絶対にもう一度あの方のマスターに戻るんだ…!)
最初のコメントを投稿しよう!