バトンタッチ

手紙

どうして、こうなってしまったんだろうか。

考えても、考えても、自分自身を追いつめて、苦しめて、傷つける答しか返ってこない。

座椅子にもたれかかり天井を眺める。

古めかしい蛍光灯と、あちらこちらにカビのようなシミのある天井。

友人達と楽しく過ごす学校生活。

一流大学に進学し、一流企業に就職する。

誰もが羨む恋愛を経て、幸せな家庭を持つ。

僕の想い描いていた光り輝く人生は、スタート時点で崩壊していたのかも知れない。

『友達と仲良く・・・』

息子は、学校の友達と仲良くやっているだろうか。