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ビールの空き缶やゴミが散乱した、1ルームアパート。
どうやら僕はうたた寝をしていたようだ。
いつも、ここで目が覚めるな。
一息、それはため息にも似ていただろうか。
やれやれ、と口角を歪めながら、ゆっくりと頭を持ち上げる。
点けっぱなしにしていた蛍光灯とテレビを消し、布団をかぶった。
こんな夜は、布団の中での定位置がなかなか定まってくれない。
僕の頭の中では、消したくても消すことのできない幾多の記憶が駆け巡っている。
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