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貴方は私。 私は貴方。 …ああ、真逆か。 写すのが大好きな私。 貴方の他にもいろんな物を写してる。 でも、真似して一番楽しいのは貴方。 一番よく動くんだもの。 ガラスの向こうのもう一つの世界? 案外ロマンチストなのね。 ただの壁だけよ。 本当は私の幻影を写し出して貴方に触れたい。 そんな事をしたら捨てられちゃうかしら? それとも愛してくれるかしら? そんなわけないか。 でも、よく覚えておいてね。 貴方のことを一番よく知っているのは、お母さんでもお父さんでもあの人でもない、私なのよ? 貴方の細い腰も白い肌も、黒子の数まで覚えてる。 私を捨てる時は貴方の手で殺してね。 そうじゃないと…貴方を誰かに見せてしまうかもしれないわよ? by洗面所の鏡
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