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前日の写真とは明らかに違っていました。
僕は即座に仕事を切り上げ、Yの家に向かいました。この時になって、ようやっと僕の心はあの写真に対する絶対的な危機感で満たされていました。
携帯で何度もYに電話をかけました。
Yの自宅も携帯も繋がりませんでした。
Yの住む二階建てのアパートに到着と、僕は階段を駆け上がり、203号室のドアを叩きました。そこがYの部屋のはずでした。
Yは留守でした。大家さんに頼んで、中に入れてもらいましたが、中にYの姿はありませんでした。
その後もYには連絡がつかず、Yを探し回っていた僕は夜になってから家に帰りました。
翌日、Yは遺体で発見されました。
近所の林の中で、首を吊っていたそうです。
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