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翌日からいつも以上に気合いを入れて仕事をこなした。
あまりに仕事に力が入りすぎて周りから心配されたが、なにかをしてないと嫌なことばかりが頭を駆け巡る。
ハル君とあの女性を見てからプライベートの携帯の電源は切ったまま。
マンションにもあの日から帰っていない。
いつあいつが家にいるかわからないから近くのビジネスホテルで生活している。
こんな生活を続けて一週間がたった。
ランチに同僚から誘われたが食欲がないため断ると。
「ちょっと林檎大丈夫なの?あんた最近変よ?ただでさえ痩せてるのにこれ以上やせてどうするの?」
同僚にしかられつつも、体が椅子から離れなかった。
「大丈夫、ちょっと仕事がいそがしかったから…」
きょうもランチは辞めておくと伝えると残念そうに去っていった。
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