☆Story1☆

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彼が社会人になって初めての昨年のクリスマス。 彼からプロポーズを受けた。 もちろん返事はすぐにした。 「おねがいします」と。 しかし、林檎の両親にその事を伝えると、両親から待ったがかかった。 理由は 「社会人としてまだまだ未熟だから」だそうだ。 何度か説得を試みたが、彼に会ってくれないどころか、林檎の話も聞いてくれなかった。 林檎は彼に自分達だけで結婚しようと言ったが、「林檎の両親にもきちんと祝福されたいから」と言って毎日仕事を頑張ってくれている。 林檎はそんな彼が本当に大好きだった。 朝食を食べ終えると、林檎が食器を洗う。 そんなとき、彼はお皿を洗っている林檎を後ろから抱きしめる。 「ハル君洗えないよ」 あらいものの邪魔にならないように抱き直す彼。 「……林檎を充電中……」 なんとかお皿を洗い終えると。 「林檎が食べたい」 そう言って林檎を抱き上げると寝室に連れていきベットに落とす。  
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