アゲイン

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あなたを私だけのモノにしたくて、毎日、毎日、食べ物に少しづつ、毒を混ぜていました。 段々と弱っていくあなたを見て喜んでしまう私は、最低の人間でしょうか。 いや、もはや私は、ニンゲンではないのでしょうか。 ついにあなたが私のモノになる瞬間、あなたは私に向け、満面の笑みを作りました。 私は意味が解らず、ただ、モノとなったあなたを見て、立ち尽くしていました。 数日後、あなたから届いた手紙を見て、私は真実を知りました。 あなたは、全てを、知っていたのですね。 その上で、あなたは私のモノになることを選んだ。 私たちは知らない内に想い合っていたのですね。 もし、2人が生まれ変わったら、私たちはまた、出会ってしまうのでしょうか。 そしたら私はまた、同じことを繰り返すのでしょうか。 私はただ、来世で再びあなたに会わないことを願っています。 END
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