‐第一章‐

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広場中央でさっきの通り胸に掌を当て、心を静かに落ち着かせる   『…ペルソナ』   言うや否や洸を眩い光が包み、洸の姿を隠す   紀乃はあまりの眩しさに目を眩ませ、光が落ち着いてきた所で目を開ける…とソコには見たこともないモノが浮いている   『ななな何それ』   動揺を隠せず焦りまくってる紀乃に満足した洸は、簡単に説明する   『名前はミリーナ。で、さっき言ったペルソナ…もう一人の自分ってヤツさ』   言ってミリーナに向かい合い   『なぁミリーナ…』   洸の真剣な顔に、ミリーナも真剣な顔になり、なに?と返した   『…さっきの光一々出さなきゃ駄目か?』   ……   『…嫌なら普通に出てくるけど…』   その程度の事か、と落胆し適当に返す   『じゃあコレからは普通に出てきてくれ』   ハイハーイと片手を少し挙げ答えた後に、 あっと声をあげたミリーナに対しどうしたのか聞くと   『私は基本夜にしか呼び出せないから、ソコんとこ宜しくね~』   『了解…別に満月じゃなくても良いのか』
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