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悲しくて仕方ない。
どうしてこんなにもひねくれて育ったのだろうか。
どうしてこんなにもこの現実が痛いのだろうか。
わからないことだらけの毎日。
唯一わかるとしたら、彼の辛そうに私を見つめる表情が、日に日に酷くなっていること。
そんなに、辛いのなら、私なんかを構わなければいいのに。
そう言っても無駄だった。
だって彼は、私を食べてしまいたいほど愛しているんだもん。自分でもびっくりな愛され度。
逆にこんなやつで申し訳ないぐらいです。
『ごめん、ごめんね。なにもできないね、俺って口先だけだね、守るとか、解ってあげるとか、幸せにしてあげるとか、なにもかも俺は出まかせばっかり、どうしたら良いかなんて本当はわかんないくせに、お前を繋ぎ止める術なんてわかりもしないくせに、俺は嘘つきだね、ごめんね』
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