はじまり

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    3日前、突然母に再婚すると言われた。 父親なんて欲しいとは思わなかったけれど、今まで一人で私を育ててくれた母のことを思うと反対できなかった。 ナツキ『…母さんも幸せになりたいよね』 そんなことを呟きながら私は、朝食を食べるため一階へと降りた。 ナツキ『…あれ?』 いつもいるはずの母の姿が見当たらない。 どっか出かけたのかな? あまり気にもせず冷蔵庫の中から牛乳を出し、コップに注ごうとしたとき、机の上の一枚の紙に目を止めた。 ナツキ『なに、これ?』 おもむろに取った紙をよく見てみると母さんの字で5行ほど文が書かれていた。 .
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