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炊飯器をセットし、本日のメインおかずの魚は焼くだけ。副菜の下準備も出来たから、後はご飯が炊けるのを待つだけだ
「手際良いな」
『そう?でも、ご飯炊けるまでする事ないよ』
一旦部屋に戻って着替えた後、エプロンをダイニングの椅子に掛けて龍太郎の座るソファの隣に腰掛けた
「じゃあ‥‥」
『ん?』
「先にお前を食おうかな」
肘をついて、少し怠そうに斜め上からこちらを見下ろす‥‥いくら格好良くても、そんな顔したって騙されないんだからね
『今日は騙されないよ』
そう言って振り向くと、やっぱり彼はニコニコと笑っていた
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