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宇宙船がゆっくりとハヤク星に着陸する。
辺りは何もない平地――
あるのは茶褐色の土のみ。遠くにはまるでグランドキャニオンのような山が見える。
「ふぅ、やっと着いたか」
宇宙船のドアがプシューと下に開いていく。
そのドアが地面に着くと、ジョーイは通路となったドアを下っていった。
「サムソン町は……と」
ジョーイはお尻あたりからスライド式の携帯電話のようなものを取り出した。
その携帯の画面には、地図のようなものが表示される。
そして一部分に赤い点のマークがつき、そこには“サムソン町”と表示されていた。
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