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2人の間に微妙な空気が流れた。
僕は《あること》を決心した。
「俺、練習中、北川とのラリーがずっと頭から離れなかったんだ」
突然の言葉に夏喜は動揺してた。
しかし
僕は続ける。
「北川とのラリー…すっげえ楽しかった。あんなにテニスを楽しいって感じたの初めてだった」
「ありがとう」
顔を赤くした夏喜が言った。
「俺、なんでそんなに楽しいか考えてみたんだ」
自分の中の鼓動が高まる。
「それで、やっとわかった」
夏喜はハッとした表情を浮かべた。
「俺、北川の事………………………好きみたいなんだ…」
言っちゃった。
夏喜はどうしていいか分からない感じだった。
しかし…
「夏喜も好きだよ」
……………
……………
……………
!!!
一瞬、心臓が止まった気がした。
しばらく2人は見つめ合った。
2人とも顔は真っ赤だ。
『付き合って』
2人同時にその言葉を言った。
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