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「ふ~ やっとついた。」
心地良い風が僕をとりまいた。
「いよいよ中学生かぁ~ 何か実感ね~な~」
そんな事を言いつつ門をくぐる。
職員室前に貼ってあるクラス分けの紙を見た。
「俺は…あった一組か。」
一組の欄を見てみると他にも仲の良い友達の名前が書いてあった。
また仲の良かった女友達の名前もあった。
「へ~ あいつらと一緒か。」
楽しくなりそうだ。
そう思いつつ教室に足を進めた。
教室まで行く途中先輩たちの目線に緊張しながらもとりあえず教室の前まで来た。
軽く深呼吸をし一息ついてからドアを開けた。
そこには…
「おぉ!圭介。」
小学校の頃の親友達が待っていた。
まず一番に寄ってきたのは一番の親友と言ってもいいぐらいのダチ、平岡修哉。
スポーツが完璧に出来ていて小学校の頃はクラスのムードメーカーだった。
次に声を掛けてきたのが真鍋梓。
こいつとは家も近所でガキの頃はよく遊んでた。
顔もなかなか良くてこいつ目当ての男子に相談されたのは数知れず…。
次は片岡由里。
梓の友達というたった一つの共通点だけでここまで仲良くなったのは自分でもすごいと思う。性格は優しいし気を使うのもうまい。由里も結構男子から人気がある。
とまぁこいつらが俺のいつめん。
「久しぶり!」
由里がそう言った。
「おう 久しぶり」
俺は笑顔でそう答えた。
ドアの前でいつものように立ち話。
中学に来てもみんな変わらないなぁ
心の中でそうつぶやく。
その時!
がら―……
廊下から一人の女の子が入って来た。
「すいません」
由里はそう言い、どくように手で指示した。
4人の間をすり抜ける彼女は髪が長く、横顔がものすごくかわいかった。
僕は無意識のうちに彼女を目でおっていた……
「あの子可愛くね!?」
………
修哉がそう話し掛けて来たにも関わらず、僕は彼女を目でおっていた……。
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