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「俺ら着替えてなくない?」
夏喜にそう話し掛けた
・・・!!
「やばーい!!」
朝のホームルームまであと五分。
ここから部室まで戻るのは無理だ。
じゃあ・・・
!!
トイレだ。
「トイレで着替えちゃおう」
2人はトイレに向けてダッシュ。
バタン!!
・・・
ガチャ!!
2人は同時にトイレから出て来た。
しかし、
「キーンコーンカーンコーン」
マズい。
「2人一緒に入っちゃおうよ」
「そうだね」
僕はその案に賛成した。
がらー…
クラス全員の目線が2人に向く。
「どうしたんだ?2人共」
加藤先生がたずねる。
「ちょっとお腹痛くて」
僕はお腹をさすって痛い演技をする。
「大丈夫か?とりあえず2人共早く席について」
よっしゃ!
ごまかせた。
僕は小さくガッツポーズをした。
「危なかったね。ありがとう」
夏喜はそう言って小さく笑った。
なんとかホームルームを終えた。
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