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――… 一方、
教室内では、岬が鼻歌混じりにご機嫌だった。
キュッキュッ… キュッ、
超ご満悦で、器用に小さい箱に詰まった針を一つ一つ丁寧に磨いていく
「フッ… ま、僕に掛かればチョロイな」
涙達、クラスメートは聞けない。何がチョロイのか、と…。岬が怖すぎて聞けなかった。
そんなクラスメートらの心情も知ってか知らずか、岬はほくそ笑む。
「……結城の奴に没収された分にはまだ及ばない。足りなすぎる。せっかくなんだ。体育祭のときにでも… 狙うは優勝。
…とならば、もう少し狩るか」
にやりと笑む岬、
それはまさに凶悪といえる笑みだった…。
不運にも、その笑みを見たクラスメートらが恐怖心のあまり、顔面蒼白になったことは言うまでもない。
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