プロローグ→クレオパトラ級について

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 やばい、超殺りたくなってきたっ! と宮野ロココはいう。 『めっちゃむかつく! なんなのあのアバズレ女!? あんたもさ、なんでされるがままにされてるわけ!?』  昼下がり、喫茶【レスト・イン・ピース】に僕たちはいる。正確には《僕》はいると表現するべきだろうけど。 『有り得ないでしょ!? 出会い頭にキスぅ!? 逆ナン系AVの撮影ですか!?』  ロココはまくしたて続ける。ふぅむ。自称、僕の《恋人であり、かけがえのない仕事仲間(パートナー)》である彼女が火山噴火みたいに怒り狂うのは無理もない。  ドラマチックなキスをされてしまった。美女に。クレオパトラ級の美女に。
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