滝の川学園

7/12

1439人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
「ねえなえ?あなたどこから来たの~?」 「こっ、こんなにかわいいいのに男なのか?確かに背は高いけど………」 「秋宮さんと並ぶと壮観だ……」 「なぜに白髪?何があったんだ~~~!!」 一名うるさかったが、これが俗に言う『質問タイム』というものだろう。 やっぱりハジけてるよ。このクラス……… なんて思うミライ。 「えっと…僕は、色々あって出身地は言えません。 白髪はちょっとした病気みたいなものです。 あ、あと言っておきますけど、ホントに男ですからね!かわいいとか嬉しくないです!身長だって169センチです!」 ミライは『男』を強調しながら言った。 すると、前方から手が差し伸べられてきた。 「オレ、 永沼大紀(ながぬまたいき)。呼び捨てでいいぜ。席はミライの前だ。 よろしくな、ミライ」 馴れ馴れしい態度でミライに言う永沼大紀。 髪の毛は短めで、人懐っこそうなその顔は明らかなイケメン顔である。 ミライは一瞬戸惑ったが差し出された手を握り、 「よろしくお願いします。大紀」 ニッコリしながら言った。 周りの人達はそれを見て、「かわいい!」とか「マジ女みてえ」とか言っていた。 が、大紀は、 (こいつ手のひらが固いな。 …なんで?秋宮みたいに剣道でもやってんのか? ………こんなロリ顔なのに) なんてことを思っていた。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1439人が本棚に入れています
本棚に追加