1439人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
「ねえなえ?あなたどこから来たの~?」
「こっ、こんなにかわいいいのに男なのか?確かに背は高いけど………」
「秋宮さんと並ぶと壮観だ……」
「なぜに白髪?何があったんだ~~~!!」
一名うるさかったが、これが俗に言う『質問タイム』というものだろう。
やっぱりハジけてるよ。このクラス………
なんて思うミライ。
「えっと…僕は、色々あって出身地は言えません。
白髪はちょっとした病気みたいなものです。
あ、あと言っておきますけど、ホントに男ですからね!かわいいとか嬉しくないです!身長だって169センチです!」
ミライは『男』を強調しながら言った。
すると、前方から手が差し伸べられてきた。
「オレ、
永沼大紀(ながぬまたいき)。呼び捨てでいいぜ。席はミライの前だ。
よろしくな、ミライ」
馴れ馴れしい態度でミライに言う永沼大紀。
髪の毛は短めで、人懐っこそうなその顔は明らかなイケメン顔である。
ミライは一瞬戸惑ったが差し出された手を握り、
「よろしくお願いします。大紀」
ニッコリしながら言った。
周りの人達はそれを見て、「かわいい!」とか「マジ女みてえ」とか言っていた。
が、大紀は、
(こいつ手のひらが固いな。
…なんで?秋宮みたいに剣道でもやってんのか?
………こんなロリ顔なのに)
なんてことを思っていた。
最初のコメントを投稿しよう!