第2章『少女の正体』

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「…っと話してる間に着いちった♪」 「えっと……ここって屋上?立ち入り禁止って書いてあるけど…。」 「平気平気♪屋上はオレ専用の場所だから」 ……ガチャ…。 扉を開いて屋上のベンチに腰をかけた。 屋上からはこの学校がある町を一望することができた。 「…………」 「……不知火さん?」 マズイ高所恐怖症なのか!? 「……綺麗…。すっごい素敵……。」 (あんたの方何倍も綺麗で素敵だょ) 「……なぁ~て言えないよなぁ(笑」 「えっ!!何が言えないの?」 「ひゃ!!いや…えっと……そう独り言だから気にしないで♪」 「そう?……ねぇ刀哉さんの事知りたいんだけど良いかしら?」 「あぁ💦良いけどオレの話はつまらないぜ?」 「良いの♪じゃあ両親は今何してるの?」 「…………いない」 「えっ!?」 「オレに両親はいないんだ…。オレが小さかった頃事故で死んだ」
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