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煙草の香り
深夜一時。
ゴミを捨てようと外にでる。
ぽっと赤い光が色づきフワリと白い煙が辺りを舞う。
『よう、久栄。まだ、いたのかい?』金次が私に声をかけた。
『誰のお陰でこんなに遅くまでいるとおもってんの!』私は呆れた口調で金次に言う。
もとわと言えば金次がサボったから私が残業するハメになったのだ。
『すまないねぇ。』とすまなさそうない様子で金次は言いまた煙を吐き出す。
つんと鼻につく葉っぱの香り……。
ハイライトだ……。
アイツもハイライトだった。
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お前と俺とじゃ全然違う。
一流大学の学生のお前とフリーターの俺じゃ元々釣り合わなかったんだよ……。
やっぱり俺達合わないよ。
別れよう。
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