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傘を刺しました。
ぐつぐつと煮込んだ南瓜も型崩れするような時間、私と繋がっていたあなたに。外では雨が降りました。ザアザアと降り続いているそれは、私の心だったのかもしれません。あなたを刺したその瞬間、私の手が、脚が、髪が、心臓が、心が、震えました。高ぶりとでも言うのでしょうか。これを高ぶりと呼ばずに何と表現すれば好いのでしょう。あなたは、一瞬ふあり、と微笑みました
ねえ、なんで微笑むのですか。
ぐつぐつ、それでも時間は進みます。
(ずっと同じなのは、わたしとあなた)
静かな時間を、只二人だけで。
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