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たけるとぼけたがウォーネストの街で宿探しをしていると、突然背後に気配を感じ振り向くとそこには、剣を腰にさした茶髪で顔立ちは良いが右目に目立つ傷のある若い男が立っていた。
「谷川先生の仲間…ってことは谷川先生を知っているんですか!?」
たけるが男に問い掛ける。
「あぁ、知っているさ。
と、俺の紹介がまだだったな。俺の名はテリウス、かつて谷川と共に戦場に立った親衛隊の一員だ」
テリウスと名乗る男はたけるに微笑み、続けてぼけたに一礼した。
「オレは山野たけるって言います、宜しくお願いします」
たけるが挨拶する。
「君がたける君か。谷川から聞いていたよ。噂通り礼儀正しいな。宜しくな」
テリウスはにっこりと笑って言った。
「実は君がここへ来る事は知っていたんだ。今は全部は話せないが…谷川に俺の店に来て君を修業させるよう頼まれているんだ。宿なら俺の店の二階を使えばいい、地下室は修業場になっているから」
テリウスがたけるに話す。
「修業…?谷川先生がオレを…?分かりましたやります。オレを鍛えて下さい!」
たけるが頭を下げる。
「これで二人共、野宿は逃れたな」
テリウスは笑って二人を案内した。
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