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たけるとぼけたはテリウスに案内されて、深緑の森ウォーネスト領の入口付近の小さな鍛冶屋を見つけた。
「ここが俺の店だ。とにかく入れ」
テリウスは入口の鍵を開けてたけるとぼけたを店の中に入れた。
店についてしばらく歩き疲れていたのでテリウスはたけるとぼけたにお茶を出してくれた。
「ありがとうございます」
たけるがお茶を受け取る。
「なんだよ~男に茶を貰うよりメイドに貰った方が上手いのにな~」
ぼけたが嘆く。
「文句言わない!」
たけるが喝を入れる。
テリウスは苦笑いしていた。
「さぁ、たける。落ち着いたかい?これから君の実力を少し見せて貰うよ」
テリウスはたけるにそう言うと『地下で待ってる』と言い残し地下への階段を降りて行った。
「ぼけた先生…オレの実力って…」
「大丈夫さ、お前はあの紅を倒しているんだ。お前を信用してなきゃここにはいねーよ」
ぼけたは軽くたけるに微笑みかけたがすぐに表情が険しくなり、腹部を押さえて
「たけるトイレどこだ?…まずいウ〇コだ!!
ずっと我慢してたんだ…」
「あああ、あっちです!
そこの右です!!漏らさないで下さいよ!?」
ぼけたはトイレに駆け込んだ。たけるはやれやれと最後の一口のお茶を飲んだ。
地下室に目を向ける。
“地下で待ってる”
たけるは立ち上がり、地下室への階段を下りた。
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